幸せ運ぶコッカマ(花輿)

カマは、かつての人が乗った乗り物の一つです。一般的には小さい家形で、四角い箱形の大きな本体があり、その上を屋根で覆いました。本体の前には扉があり、扉から入って中に座ります。本体の下の部分からは輿の轅(ながえ)という二本の長い棒が伸び、二人または四人がこの棒を手で持ったり、紐でつったりしてカマを担ぎます。

カマがいつから使われたのか定かではありませんが、朝鮮時代には乗る人の身分によって種類や名前も違うようになり、多様化しました。民間でも婚姻の日にはカマに乗ることが許され、新婦は四人轎に乗りました。カマの扉が開いて新婦が出てくる時、近所の人々が集まって新婦の容貌を見る風習がありました。華やかな新婦が乗っているとのことで花(コッ)の字をつけてコッカマとも呼ばれました。


展示のカマは、慶尚南道晋郡出身の故許貞連氏(1924年9月7日〜2001年8月30日)が1980年代前半に娘の結婚式に使う予定で購入したものです。カマの表面には夫婦円満を祈るオシドリや長寿と吉祥の意味を持つ亀、鶴などの十長生紋様の刺繍が施されています。

資料館で自由に乗れます!

 

林えいだい写真展記念
映像上映会&記念セミナー


第1部 映像上映
題 名:『死者への手紙』(1991年)
日 時:2011年12月10日(土) 14:00〜15:10(70分)
参加費:無 料(定員30名)


*『死者への手紙 − 崎戸・端島強制連行の記録』
記録作家林えいだい氏は長崎・端島の「火葬認許証下附申請書」と
崎戸の「埋火葬認許証交付簿」をもとに死者の故郷へ179通の手紙を送った。
これに返事を寄せた遺族を訪ねて韓国へ行き、強制連行当時の様子、
炭鉱の死者の取り扱い、その後の遺族の生活苦などの証言を記録した。
・九州朝日放送制作放映、91民放祭教養部門最優秀賞受賞

第2部 講 演
テーマ:「林えいだい写真展に寄せて」
日 時:2011年12月10日(土) 15:20〜16:20
講 師:姜徳相(在日韓人歴史資料館館長)
参加費:500円

*事前に申し込みが必要です。
在日韓人歴史資料館まで、電話・FAX・メールのいずれかでご連絡下さい。

お問合せ 在日韓人歴史資料館 TEL 03-3457-1088 FAX 03-3454-4926  Mail info@j-koreans.org

*写真−サハリンにて林えいだい


崔承喜生誕100年周年記念

光州市立美術館所蔵 河正雄コレクション
「伝説の舞姫・崔承喜展」


この度在日韓人歴史資料館では、今なお日本でも高い人気を誇る韓国の伝説の舞姫・崔承喜の生誕100周年を記念し、韓国文化院との共催により「伝説の舞姫・崔承喜展」を開催いたします。
(画像をクリックするとチラシが見られます。)

期   間 : 2011年10月18日(火)〜10月29日(土)
会   場 : 韓国文化院ギャラリーMI(F1)  *入場無料
展示時間 : 10時〜18時(入場は17時30分、最終日は15時まで)
休 館 日 : 10月23日(日)


交通:東京メトロ丸の内線 「四谷三丁目」駅 1番出口 徒歩3分
主催:在日韓人歴史資料館  駐日韓国大使館 韓国文化院
後援:光州市立美術館(韓国) 在日本大韓民国民団中央本部
問い合せ:在日韓人歴史資料館  TEL 03-3457-1088
       駐日韓国大使館 韓国文化院 TEL 03-3357-5970

【関連イベント】
@オープニングセレモニーとレセプション
◇ 日時 : 2011年10月18日(火) 18:00
◇ 会場 : 韓国文化院  ギャラリーMI
◇参加自由

A〔 講演会 〕「さすらいの舞姫-崔承喜の生涯」(15:00〜17:00)
◇ 日時 : 2011年10月22日(土) 開場14:30 開演15:00
◇ 会場 : 韓国文化院 ハンマダンホール
◇ 講師 : 西木正明(直木賞作家「さすらいの舞姫」作者)
◇ 参加を希望される方は韓国文化院ホームページの「イベント応募コーナー」からお申し込み下さい
  http://www.koreanculture.jp/ent_view.php?number=266
◇ 募集人員 :先着300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
◇ 申込締切 : 定員に達し次第締め切ります。
(ご招待の方のみ10月17日(月)までに確認書をメールでお送りします)

B〔 映像上映と韓国舞踊公演 〕(15:00〜18:30)
◇ 日時 : 2011年10月25日(火) 開場 14:30 開演15:00
◇ 会場 : 韓国文化院 ハンマダンホール
◇ 内容
− 映像上映「世紀の舞姫と呼ばれた人−崔承喜の波乱の人生−」(110分)
− 韓国舞踊公演「崔承喜の魅力と韓国舞踊」(60分)* 途中休憩あり
・ 出演:金順子韓舞楽芸術団、鄭明子、琴龍淑、金春江、林朋美、山崎早苗、金栄華
・ 演目:舞山香、牙拍舞(宮中舞)、歌舞菩薩、巫女舞、平壌長鼓舞、サルプリ舞、金剛山打令と七面太鼓舞
◇ 観覧を希望される方は韓国文化院ホームページの「イベント応募コーナー」からお申し込み下さい

  http://www.koreanculture.jp/ent_view.php?number=267
◇ 募集人員 :先着300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
◇ 申込締切 : 定員に達し次第締め切ります。
(ご招待の方のみ10月17日(月)までに確認書をメールでお送りします)

Cコレクタートーク
◇河正雄(光州市立美術館名誉館長、在日韓国人二世)
◇ 日時 : 2011年10月28日(金) 開場16:00 講演16:30
◇ 会場 : 韓国文化院 ハンマダンホール
◇参加自由


第三回歴史映像シンポジウム
「映画で語る韓日関係の深層II」
 −同化政策と創氏改名−


日時:2011年6月11日(土)10:15〜17:30
場所:韓国文化院 ハンマダンホール
     東京都新宿区四谷4-4-10
     東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」1番出口 徒歩3分

*申込不要・入場無料

主催:東北亜歴史財団(韓国) 在日韓人歴史資料館
後援:駐日韓国大使館韓国文化院 韓国映像資料院

昨年6月に開催された「第二回歴史映像シンポジウム」に続く三回目のシンポジウム。
韓日の一般市民と歴史研究者及び映画関係者が集まり、映画を通して両国の過去と現在、未来を語り合います。

◎オープニングあいさつ 10:15〜10:35
鄭在貞(チョン・ジェジョン、東北亜歴史財団理事長)
姜徳相(カン・トクサン、在日韓人歴史資料館館長)

◎映画上映

「族譜」(チョッポ) 10:40〜12:30
1978年 韓国・貨泉公社製作
原作:梶山秀之
監督:林権澤(イム・クォンテク)
主演:朱善泰 韓恵淑 河明中

「族譜」は両班(ヤンバン)の家系で代々受け継がれる家宝のようなもの。「内鮮一体」の下、創氏改名を強要される両班の薛鎮英は「700年続いた薛氏系譜を終わらせることはできない」とかたくなに抵抗する。しかし、朝鮮総督府の巨大な力の前でむなしくやり切れない結末を迎える。

「望楼の決死隊」 13:30〜15:05
1943年 東宝映画製作
監督:今井正
主演:高田稔 原節子 金信哉

1935年頃、朝鮮と満州の国境を流れる鴨緑江沿の国境警備隊駐在所。駐在所の補強工事には朝鮮人が協力し、「国語常用」という貼紙がある小学校では朝鮮の子どもたちが日本語を学ぶ。満州の「匪賊」たちが攻めてくると、日本人巡査と朝鮮巡査たちは力を合わせ決しの覚悟で町を守る。


◎シンポジウム 『映画で語る同化政策と創氏改名』 15:30〜17:30

・水野直樹(京都大学教授)
「映画『族譜』と創氏改名の真実」

・金鍾元(キム・ジョンウォン、映画評論家)
「日本の植民地支配と挫折の視線」

・佐藤千広(映画評論家)
「植民地時代のヒューマニズム」

・南相九(ナム・サング、東北亜歴史財団研究員)
「プロパガンダ映画に描かれた朝鮮民衆と「流言飛語」の中の朝鮮民衆」

司会−羅基台(ラ・キテ、在日韓人歴史資料館研究員)

お問合せ 在日韓人歴史資料館 TEL 03−3457−1088   韓国文化院 TEL 03−3357−5970 

*当日在日韓人歴史資料館(港区)は臨時休館いたします。


図録『写真で見る在日コリアンの100年』

2008年12月に発行された在日韓人歴史資料館図録『写真で見る在日コリアンの100年』の初版が完売し、2010年12月に明石書店より2刷が発行されました。

  図録には日本への渡航から日本での生活、関東大震災での朝鮮人虐殺、強制連行、皇国臣民化教育、そして解放と帰国、新たな在日のはじまりと差別撤廃運動など100年の歴史を語る「物」たちが700点の写真で収められています。20章、ハングル併記。定価2,940円。当館価格2,800円。当館会員は2,600円。お求めは当館及び各地の書店にて。


冊子「100年のあかし」

2005年11月に開設された在日韓人歴史資料館の記念冊子として発行された「100年のあかし」の増補版です。

  初版(28ページ)よりも4ページ増やし、図録発行後に寄贈された資料も含め約180点の写真(資料)が収められています。
定価700円。当館会員は600円。当館にて販売。


東京シンポジウム
「韓国強制併合100年、韓日歴史認識の違い」

日時:11月13日(土)13時〜18時
会場:在日本韓国YMCA スペースワイホール
参加費:1,000円(資料館会員800円、学生500円、資料代含む)

プログラム
13:00〜 あいさつ(鄭進・在日韓人歴史資料館理事長)
13:10〜 映像上映「映像で見る在日コリアン史」
13:30〜 主題講演
13:30〜14:10 「古代日韓関係史にみる植民地史観とその克服」李成市(早稲田大学文学学術院教授)
14:10〜14:50 「司馬遼太郎史観批判−坂の下はどしゃぶりだった」姜徳相(在日韓人歴史資料館館長)

14:50〜15:00 休憩

15:00〜15:50 「韓国併合強制条約、何が問題だったか?」李泰鎭(韓国・国史編纂委員会委員長)
15:50〜16:30 「植民地下朝鮮における徴兵制度」宮田節子(学習院大学東洋文化研究所客員研究員)
16:30〜16:50 休憩
16:50〜17:50 総合討論 司会:愼蒼宇(都留文科大学講師)
17:50 閉会


福岡特別展
「在日100年の歴史を後世へ」

2010年11月23日(火)〜12月5日(日)
会 場:福岡市博物館 特別展示室B
入館料:大人200円、大学生100円 *18歳未満、70歳以上は無料

在日韓人歴史資料館では「韓国併合」100年、開設5周年を記念して「福岡特別展」を福岡特別展実行委員会と共催することになりました。

2008年の秋に大阪人権博物館で開催された「大阪特別展」、昨年12月に名古屋市博物館で開催された「名古屋特別展」に次ぐ三回目の移動展です。

特別展では130点の展示パネルと500点の各種生活用具・史資料が展示されます。これらは在日コリアンの苦難と誇りの道のりを伝える貴重な展示品といえます。

福岡特別展の目的は在日100年の生活と歴史を見つめると共に、多文化共生社会の実現に寄与する事にあります。また、この機会に九州地方に住む在日コリアンの各家庭に眠っている写真・生活用具・史資料が多く寄せられればと思います。

多くの方々のご来館を心よりお待ちしています。

記念セミナー
日時:12月4日(土)13:00〜16:15
会場:福岡市博物館1階講堂
参加費:500円
@「戦後を生き抜いたコリアンたち・福岡市での集住とくらし」
講師:島村恭則(関西学院大学社会学部教授)
A「力道山伝説・金信洛はなぜ日本に渡ったのか」
講師:朴一(大阪市立大学大学院教授)

【交通案内】
地下鉄:市営地下鉄1号線(空港線)「西新」下車 1番出口から徒歩15分
西鉄バス:博多駅交通センター5・6番のりば乗車、天神バスセンター前1Aのりば乗車。博物館北口・博物館南口下車


大阪シンポジウム 「在日コリアンの未来予想図」

日 時:10月16日(土)13:30〜17:00
会 場:大阪国際会議場11階
参加費:500円

プログラム
@開会あいさつ 13:30〜
姜徳相(在日韓人歴史資料館館長)
A映像上映 13:40〜
「映像でみる在日コリアン史」
B基調講演 14:00〜
「在日コリアンの未来予想図」
朴 一(大阪市立大学大学院教授)
Cパネルディスカッション 14:45〜
パネリスト
白真勲(参議院議員)
金宣吉(神戸定住外国人支援センター理事長)
李美葉(多民族共生人権教育センター理事長)
鄭炳采(民団大阪府本部事務局長)
伊地知紀子(愛媛大学准教授)
司会:朴一
D閉会 16:50


力道山まつり

日時:10月31日(日)12:00〜18:00
会場:1部・2部は3階セミナー室、3部は2階テラス。

第1部 映画上映会(12:00〜14:15) ※各上映会の定員は50名
@ノンフィクション「力道山とその時代」(12:00〜13:00)
Aドキュメンタリー「力道山 勝利の記録」(13:10〜13:40)
B「力道山 幻のプライベート映像集」(13:45〜14:00)

第2部 記念セミナー(14:15〜16:15) ※定員50名
テーマ:「夫・力道山の慟哭」
語り手:田中敬子(力道山夫人)
聞き手:朴一(大阪市立大学大学院教授)

第3部 懇親会(16:30〜18:00) ※定員80名
−マッコリと日本酒を飲む会−

参加費:全日―2,800円(会員・学生2,500円)
1部 上映会 無料
2部 セミナー 1,000円(会員・学生800円)
3部 懇親会  2,000円(会員・学生1,800円)


「朝鮮トラと日本」

100年前、朝鮮を旅したイザベラ・バードは「半年は虎が朝鮮人を狩り、後の半年は朝鮮人が虎を狩る」と書きました。(『朝鮮奥地紀行』)
朝鮮トラは加藤清正の「虎退治」のように、日本の武勇の対象と見られる時代がありました。

一方、朝鮮人にとってトラは、もっとも親しまれた動物でした。「親しまれた」と過去形で表現したのは、「朝鮮トラ」はほぼ絶滅しているからです。

絶滅を加速したひとつの理由として植民地支配者による「トラ狩り」遊戯が挙げられます。植民地期、朝鮮では「トラ狩り」観光が組織され、トラの試食会が東京の帝国ホテルをはじめ各地で盛大に挙行されたと伝える記録が少なくありません。

在日韓人歴史資料館で展示されている剥製のトラは朝鮮北部国境地帯で1940年頃に捕獲され、京都にある大谷高校が保存していました。2005年の日韓友好年のとき、京都市在住の金仁吉氏の尽力で寄贈されました。

寅年の今年、在日韓人歴史資料館へ足を運び朝鮮トラと「対面」されてはいかがでしょうか。


名古屋特別展
「在日100年の歴史を後世へ」


2009年12月8日(火)〜12月13日(日)
会場:名古屋市博物館 3Fギャラリー
*最終日は14時まで。

在日韓人歴史資料館では開設4周年を記念して「名古屋特別展」を名古屋特別展実行委員会と共催することになりました。

昨年の秋、大阪人権博物館で開催された「大阪特別展」に次ぐ二回目の移動展です。

名古屋特別展の目的は在日100年の生活と歴史を見つめると共に、多文化共生社会の実現に寄与する事にあります。また、この機会に中部地方に住む在日コリアンの各家庭に眠っている写真・生活用具・史資料が多く寄せられればと思います。

特別展では150点の展示パネルと500点の各種生活用具・史資料が展示されます。これらは在日コリアンの苦難と誇りの道のりを伝える貴重な展示品といえます。

多くの方々のご来館を心よりお待ちしています。

【交通案内】
地下鉄:桜通線「桜山」下車 4番出口から南へ徒歩5分
市バス:市バス金山14番系統で博物館下車


<第5回企画展>
差別と闘った詩人、画家、評論家―呉林俊展―


22009年9月3日(木)〜12月3日(木)
在日韓人歴史資料館 2階展示室

在日韓人歴史資料館では第5回企画展として「差別と闘った詩人、画家、評論家―呉林俊展」を9月3日から12月3日まで開催します。

4歳の時、両親に伴われて渡日。「志願」して大日本帝国陸軍二等兵。五臓六腑をぶつけた絵画。作品にあふれる詩魂と憤怒。不条理を告発した評論活動。47歳で夭折……。

自虐のような重い反省の上に立ち、戦後日本の「社会病理」となった在日朝鮮人問題を正面から取り上げた詩作品と絵画、そして評論活動は没後36年が経った今も、鋭く問いかけるものがあります。

企画展では「飯場」「浅間山」「老人」など8点の絵画と呉林俊の生涯を伝える10点のパネル、そして著作、原稿、スケッチ、写真、手紙など30数点の「資料」を展示します。

呉林俊展 関連企画

@記念セミナー
日時:11月7日(土)14時〜16時
テーマ:「炎の人、呉林俊さんを想う」
講師:松本昌次(影書房 代表)
参加費:1,000円(会員・学生800円)※資料、お茶付

Aみんなで歌う「うたに秘められた歴史的背景」
第1回 禁じられた歌(9月12日土曜日16時〜17時30分)
・ ほうせん花、臨津江、その他

第2回 童謡の世界(9月26日土曜日16時〜17時30分)
・半月、兄を想う、 その他

第3回 日韓連帯運動の中で生まれた歌(10月10日土曜日16時〜17時30分)
・指紋押捺制度反対の歌(市野宗彦作詞作曲)
・大きな橋(佐伯義人作詞作曲)
・国境を越えて(杉五郎作詞、市野宗彦作曲)

第4回
民謡・歌謡曲(10月24日土曜日16時〜17時30分)
・アリラン、トラジ、その他

第5回
歌曲(11月14日土曜日16時〜17時30分)
・先駆者、故郷、その他

講師:福岡美枝(故呉林俊夫人)
武蔵野音大卒。コリア文化研究所などでチャンゴを学ぶ。日韓女声合唱団前代表。NHKラジオ「まいにちハングル講座」で「福岡美枝の歌ってハングル」を連載(2008年4月〜9月)。在日韓人歴史資料館ボランティアスタッフ。

参加費
@5回通し/3,000円(資料代)、A1回/1,000円(資料代)※会員・学生は800円


在日韓人歴史資料館開設 3 周年記念
大阪特別展「在日 100 年の歴史を後世へ」


2005 年 11 月 24 日、東京に開設した在日韓人歴史資料館では開設 3 周年を記念し、大阪特別展・「在日 100 年の歴史を後世へ」を大阪人権博物館と共催することになりました。

大阪特別展の目的は在日 100 年の生活と歴史を見つめると共に、多文化共生社会の実現に寄与する事にあります。また、この機会に近畿地方に住む在日コリアンの各家庭に眠っている写真・生活用具・史資料が多く寄せられればと思います。

特別展では 100 点の展示パネルと 500 点の各種生活用具・史資料が展示されます。これらは在日コリアンの苦難と誇りの道のりを伝える貴重な展示品といえます。

多くの方々のご来館を心よりお待ちしています。


芥川賞候補4回
「金鶴泳を知っていますか」


在日韓人歴史資料館では群馬県立土屋文明記念文学館の協力を得て、7月3日から9月27日まで第4回企画展「金鶴泳を知っていますか」を開催しています。
在日2世として高崎市新町に生まれ育った金鶴泳(1938~1985)は東京大学で化学を研究しながら小説を書きはじめます。

1966年、「凍える口」の文芸賞受賞で文壇にデビューした金鶴泳は1969年に東大大学院博士課程を中退して本格的に作家活動に入ります。1970年代、彼の作品は芥川賞候補に4回もなりました。金鶴泳の小説には在日2世としての葛藤、吃音(きつおん)者としての苦しみ、家庭問題などが深く描き出されています。このような悲しみの疼(うず)きを抱えこんでいた金鶴泳にとって小説を書くことは自己解放、自己救済の作業でありました。

金鶴泳の作品は日本近代文学史において重要な位置を占めています。今回の企画展が在日作家・金鶴泳のことを多くの在日コリアンと日本人の方に知っていただければ幸いと思います。


芥川賞候補作品
「石の道」(1973) 芥川賞候補
「夏の亀裂」 (1974) 芥川賞候補
「冬の光」(1976) 芥川賞候補
「鑿(のみ)」(1978) 芥川賞候補


企画展の関連行事
@セミナー「同世代作家として、友として」
日 時:8月2日(土)午後2時〜4時
講 師:坂上弘(作家、日本文藝家協会理事長)
参加費:1,000円(会員・学生800円)

A読書と酒の会「『凍える口』の朗読と金鶴泳を語る」
日 時:9月6日(土)午後3時〜5時
語り手:文弘樹(図書出版クレイン代表)
田口信孝(群馬県立土屋文明記念文学館学芸員)
櫻井信栄(金鶴泳研究家)
参加費:1,500円(会員・学生1,300円)


在日韓人歴史資料館特別企画展
連続写真展「在日・日本で老いて」

開設3年目を迎えた在日韓人歴史資料館ではより多くの人々と共に「在日」を語り、見つめるため、4人の写真家による連続写真展を開催いたします。
場所:2階展示室(10時〜18時、日曜・月曜日は休館)

●出展者と展示期間

@徐(ソ)英一(ヨンイル)写真展
2008年1月5日(土)〜2月1日(金)
テーマ:「在日同胞一世」
*1月19日(土)13時〜15時
歴史資料館新年会(徐英一さん・姜徳相館長との懇談会)
(参加費:1,000円[会員800円]・昼食付)
プロフィール:1949年、韓国・全羅北道生まれ。1997年東京綜合写真専門学校卒業、1999年東京綜合写真専門学校研究科卒業。1998年から東京とソウルで写真展を開催(7回)。2005年に韓国で写真集「写真で帰ってきた在日同胞一世」を出版。

A菊池和子写真展
2008年2月2日(土)〜3月22日(土)
テーマ:「チマ・チョゴリの詩がきこえる」
*2月2日(土)14時〜16時
菊池和子さん講師の「土曜セミナー」
「カメラを通して知った在日一世の哀歓」
(参加費:1,000円[会員800円])
プロフィール:1945年、中国生まれ。1968年から2000年まで東京都公立小学校教諭。94年より現代写真研究所で写真を学ぶ。写真集「しんちゃん」(2001年草土文化)、写真集「チマ・チョゴリの詩がきこえる」(2005年小学館)、「釜山できく元在日の詩」(2007年かもがわ出版)などを出版。日本と韓国で写真展を開催(7回)。現在はポルトガル在住。

B「(ペ)昭(ソ)写真展
2008年3月25日(火)〜5月17日(土)
テーマ:「過去を問う」
*4月26日(土)15時〜16時30分
「昭さんを囲んでの茶話会
(参加費:500円[会員400円])
プロフィール:1956年、福岡県生まれ。フォト・ジャーナリストとして「朝日新聞」「東京人」「週刊新潮」「週刊文春」などを中心に、日本の国際化をテーマとした作品を発表。「鎖国ニッポンが多民族国家になる日」で第28回平凡社準太陽賞を受賞。「不滅の『役人天国』」(2005年光文社)、「となりの神さま」(2007年扶桑社)などを出版。

C山口勲写真展
2008年5月20日(火)〜6月28日(土)
テーマ:「アリラン峠」
*5月24日(土)15時〜16時30分
山口勲さんを囲んでの茶話会
(参加費:500円[会員400円])
プロフィール:1937年、福岡県生まれ。高校卒業後1957年から日炭高松炭鉱で働く。1965年、従軍カメラマンとしてベトナムに渡り、戦火の中の民衆を取材。2004年、初の写真展。2006年に写真集「ボタ山のあるぼくの町」(海鳥社)を出版。

*準備の関係上、新年会・茶話会参加希望者は事前にご連絡下さい。


 在日韓人歴史資料館では館長のコレクションである幕末、明治時代の錦絵の展示会を高麗博物館(新宿区・宋富子館長)と共催することになりました。

 錦絵は極彩色の美しさで幕末明治の日本人の心をとらえた絵画であります。その錦絵は風景画、美人画、春画にとどまらず、原始新聞として世相のうつろいも伝えました。

 在日韓人歴史資料館館長の姜徳相は日韓関係史研究の傍ら約40年間、錦絵作家が隣国朝鮮や中国を画題にした作品を蒐集してきました。その数は300点に及びます。今回初公開の「錦絵展」ではコレクションの中から約120点を展示します。コレクションは脱亜入欧の傾向を強める幕末明治の日本の動向を錦絵作家たちが鋭敏にかぎ取り、排外、宣伝の一翼を担った作品群です。神功皇后、豊臣秀吉の朝鮮征伐、「征韓論」から日清戦争、日露戦争(韓国植民地化戦争)の全課程を通し、朝鮮を踏み台にした栄光の明治像が見えるはずです。

教科書問題の原点・錦絵から見た幕末、明治の東アジア観
−姜徳相コレクション展−

日時と場所
(第1次)2007年10月27日(土)〜11月4日(日)10:30〜17:00(最終日は15時)
MINDANホール(韓国中央会館8階・当歴史資料館となり)
*姜徳相の錦絵解説と茶話会(800円)
10月28日 15:00〜

(第2次)2007年11月7日(水)〜11月25日(日)15日間
高麗博物館(新宿区大久保1-12-1 第2韓国広場ビル7階)
12:00〜17:00(月、火 休館)
*姜徳相の記念講演(1000円)
11月10日(土)14:00〜

主催
在日韓人歴史資料館、高麗博物館

後援
在日本大韓民国民団、在日同胞親睦会、日朝協会東京都連合会、岩波書店

入館料
400円(小・中学生無料、高・大学生 200円)

問い合わせ
在日韓人歴史資料館
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新生「在日韓人歴史資料館」お披露目
「金漢相文庫」開設も

  展示資料を倍増して全面リニューアルされた在日韓人歴史資料館(鄭進理事長、姜徳相館長)で6月30日、お披露目の茶話会が開かれた。会場テラスは招待客ら60人余りでにぎわった。資料室では約1000冊にのぼる「金漢相文庫」の開設式も同時に行われた。

  姜館長は「開館から1年半足らずで『麻布の新名所』として誇れる資料館に成長した。これからも第3次リニューアルに向けて資料の寄贈を」と呼びかけた。また、黄迎満副理事長も「在日3,4世の教育の場として活用してほしい」と期待の言葉を述べた。

  「金漢相文庫」には韓半島について日本語で書かれた一次資料が多数含まれている。足立区内の開業医、金漢相氏が資料館に寄贈した。韓半島全土を邑単位まで収録した5万分の1という精度の高い地図は考古学研究には欠かせないものとされ、発刊当時は200冊の限定出版だった。姜館長によれば、現在では手に入らないものだという。

  金さんは「一介の医師にすぎない私としてはずいぶん出しゃばったことをしたものだ。大学の同窓である姜館長との信頼関係から資料館に寄贈した」と語っていた。

 
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